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実在のプロ野球選手が、ドカベンのキャラクターの噛ませ犬に使われる 実在のプロ野球選手が、現実からあまりに乖離している (上原浩治が160km/hのストレートを投げるなど) 外国人選手が殆ど出てこない (これは作者本人が外国人選手を嫌っている事や、かつてある外国人選手の代理人から法外な額の肖像権料が要求されたことがあり、トラブルを回避するためと思われる。外国人選手が登場しないことにより、西武では長期に渡り高木大成が3番一塁で出場している(2001年から現実世界の西武はアレックス・カブレラが一塁になるが、漫画では高木が守り続けた)。例外として作品初期にはラルフ・ブライアント、D・J、ケビン・ミッチェル、トロイ・ニールなどが、1999年〜2000年にかけてはロドニー・ペドラザ、レオ・ゴメスが登場していた。また架空の選手としてレオン・ダグラスが登場している) ドカベンのキャラが素晴らしい個人成績を残すにも関わらず、チーム成績は現実に準拠して描かれるため、時に非常に不自然な成績になる せっかくプロ野球を舞台にしているのに、作品終盤はドカベンのキャラクターのみの対決に止まり、実在のプロ野球選手は背景に現れる程度である そのドカベンキャラクターの対決も、ホームランか三振かという大味なものばかりになり、興を失ったものとなっている パラレルワールドであるはずの大甲子園(球道くん)の登場人物(中西球道)が出てきた (他にも、設定があいまいな点は多数出てくる) 毎シーズンがワンパターンの繰り返し 東京ドーム、福岡ドーム、甲子園球場でレフト側、札幌ドームで夜行バス が全てビジターのファンで占められている (実際はこれらの球場では一角を除き全てホームチームのファンで占める) どの球場も常に超満員の状態になっている 作中のセリフが矛盾している (不知火は超遅球を山田に対してしか投げたことがない、など。実際は野村謙二郎、鈴木健などにも投げている) 当時ロッテのエースだった伊良部秀輝は、キャラクターとして語尾に「チバ」「ロッテ」「マリーンズ」と付ける口癖があった (本人はこの事を言われると「俺は『〜ロッテ』なんか言わないよ」と苦笑いをしていた) ドカベン訴訟 TBSで放送されていたバラエティー番組「ウンナンの桜吹雪は知っている」の中で、西武ライオンズ・渡辺久信投手(当時)が水島新司を提訴した、という設定で行われた。 訴訟の内容は、自分が作品の中で岩鬼にホームランを打たれている場面を指して、「俺は岩鬼にホームランを打たれるはずがない」と主張し、名誉棄損の損害賠償として「『ドカベン プロ野球編』の作品の中で、自分が新魔球(「資産運用 」、実際には打者が空振りしたフォークが定義づけられている)の開発、完全試合達成の場面を描いてほしい」というものだった。 訴訟は原告・渡辺久信の勝訴に終わり、要求も実現された(水島は「敗訴」したにもかかわらず、「これで作品に描くいいネタができた」と喜んでいた)。その後、渡辺は1996年6月11日、オリックス・ブルーウェーブを相手にノーヒットノーランを“本当に”達成した。 時の流れ プロ野球編と高校野球編との最大の相違点は、高校野球編が現実の時間の流れと全く関わりなく進行していたのに対して、プロ野球編は時間がリアルタイムで(と言ってもあくまでシーズン単位だが)進行している事である。 それを顕著に示しているのが、山田太郎の妹・サチ子の成長である。高校野球編では小学校低学年だった彼女もリアルタイムで成長し、一人前の女性へと変貌を遂げる。その逆もあり、前作でプロ球団に入団した土井垣将、犬飼小次郎は当時の日本ハム、南海に入団したのに、殆ど同世代として登場し、その間の時間を空白にしている。 そして9年が経過、FA権を獲得し大リーグ入りを希望する山田世代の選手たちを日本球界に繋ぎ留めるために、パ・リーグに「東京スーパースターズ」と「四国アイアンドッグス」という2つの新球団が誕生し、山田らはその2球団に移籍。ちなみにその新球団にはプロでもない旧・ドカベンの仲間が集結したりと、やや強引な結末で「スーパースターズ編」へとシフトしていく事になる。 『ドカベン プロ野球編』の終盤においてFA宣言した外国為替 」の選手たちが、2004年、新しくパ・リーグに創設された2球団「東京スーパースターズ」と「四国アイアンドッグス」とに相分かれる。更に山岡・緒方・足利・国定・木下(わびすけ)・フォアマン・賀間などの、かつてのチームメイト・ライバルたちもプロ野球に参戦、熱戦を繰り広げる。 さらに、2005年には、『一球さん』の真田一球と呉九郎が東北楽天ゴールデンイーグルスに、元東海高校の雲竜大五郎が四国アイアンドッグスにそれぞれ入団した。 また、2000年(プロ野球編から)には、『球道くん』の中西球道が千葉ロッテマリーンズの選手として再々登場しており、『大甲子園』で「今後プロで長く続くであろう両者の勝負」と形容された山田と中西の対決が、まさにプロの舞台で展開されている。 2005年の日本シリーズは、東京スーパースターズ対札幌華生堂メッツとなり、『新・野球狂の詩』と同一の世界を共有することとなった。この日本シリーズの模様は『ドカベンvs.野球狂の詩』と題されて連載され、講談社のモーニング短期集中連載の『野球狂の詩vs.ドカベン』と出版社の壁を越えた2誌同時展開となり、チャンピオンはスーパースターズ側、モーニングはメッツ側と、それぞれのチームの視点から描かれた。 野球と共に本作のもう一つの焦点は、登場人物の結婚である。里中と山田の妹・サチ子の婚約、岩鬼と夏子の復縁、殿馬とマドンナの交際などが展開しており、作者の水島も近日中に誰かの結婚式シーンを描く事を示唆している。 本作は緒方や賀間などの高校時代のライバル選手や、『外国為替証拠金取引 』で対決した「球道くん」「一球さん」が加わったことで、『大甲子園』に次ぐ水島作品の総決算と呼ぶにふさわしい作品である。 作中に登場する球団 実在のセ・パ12球団に加え、2004年、下記の2球団がパ・リーグに新規参入した。 東京スーパースターズ 親会社は携帯電話会社のラブアンドピースフォン(社長・芝幸之助)。 本拠地は東京ドーム。 監督は土井垣将(選手兼任)。 チームカラーは黒と赤。 マスコットキャラクターは少年。 四国アイアンドッグス 親会社は四国総合食品観光会社(社長・夏目竜馬)。 本拠地は松山坊っちゃんスタジアム。 監督は犬飼小次郎(選手兼任)。 チームカラーは黒と黄色。 マスコットキャラクターは土佐犬。 蔵獅子丸(440):(北海組→西武) 1997年、ドラフト8位で西武に入団。右投右打。入団当初は一塁手で、山田を押し退けての4番候補だったが、変化球が打てないという致命的な弱点があり、投手に転向。現在は剛速球を生かして先発ローテの一角で活躍。岩鬼の挑発にあっさり引っかかったり、味方守備のエラー連発に逆上するなど、短気な性格。 中西球道(001):(青田高校→オリオン大学→千葉ロッテ) 投手。2000年、ドラフト1位でロッテに入団。Max163kmのストレートが最大の武器。2004年には、スーパースターズ戦で完全試合を達成した。 瓢箪駒吉(02):(千葉ロッテ) 捕手。右投右打。2軍で伸び悩んでいた外野手だったが、1995年に里中専属の捕手に転向してからは目まぐるしい活躍を見せる。プロ野球編では里中のスカイフォーク開発に協力し、試合でもスカイフォークを巧みに捕球する。打撃もフォーク打ちが得意。 袖ヶ浦大五郎(03):(幕張電気→千葉ロッテ) 捕手。右投両打。2002年、ドラフト最下位でロッテに入団。当初は元明訓の選手に雲竜大五郎と間違えられるほど似ていたが、現在は少し違いがある。バットを縦に振り下ろす「マサカリ打法」が得意。2002年開幕戦の対西武戦で、里中の完全試合達成に貢献。彼と中西、瓢箪の三人で、「三銃士」と呼ばれている。 神山歩(09):(将棋のプロ棋士・五段→日本ハム) 外野手。右投右打。2001年、ドラフト6位で日本ハムに入団。出塁後に力を発揮することから「と金」の異名を持つ。犠打失敗の隙をついて三盗することもあり、王監督をして「と金が龍になった」といわしめたことも。2006年には三塁手も兼任していた。粘って出塁する、隠し球など、抜け目ないあたりが「と金」らしい。 不吉霊三郎(09):(信濃川大学→オリックス) 外野手。右投右打。2001年、ドラフト10位でオリックスに入団。酒職人を育成する大学からプロ入り。入団当初は、「殿馬の後の打順を打たせること」を条件として出し、自作のバットを愛用するため、バットの素材のアオダモは「苫小牧産が最適」と、山田の実家の屋根から勝手に木を持っていくなど、かなり奇妙な言動が見られた。 その名の通り、出場するだけで相手チームに故障者が続出したり、あり得ないエラーやアクシデントが続発するという不気味さで周囲に恐れられている。スーパースターズとの試合でも存分に不吉っぷりを見せる。2004年オフのオリックスと大阪近鉄の合併後も、引き続きオリックスに在籍。