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都心部では、地震災害からの復興工事や、バビロンプロジェクトに関係する開発事業が多数行われており、レイバーが急速に普及・発展する一因となった。東京湾の埋め立てという大事業は、当然環境に与える負荷が大変に大きく、バビロンプロジェクトは環境保護団体や漁業関係者を中心に強い反対運動をひき起こし、さらにはエスカレートした環境テロとよばれる破壊活動までもが発生している。
80年代に設定された世界であるために、1998年でありながらも東西冷戦状態であり、西ドイツやソ連が存在し、それらに関連した設定やレイバーが存在する。また、バブル期の延長上の世界である為に非常に好況感がある点も注目すべきである。
ミニマムな部分では、米軍の正式採用ヘリがAH-64 アパッチではなくAH-56 シャイアンになっていたり、国産自動車では1996年以降もユーノスブランドが継続しているなどの差異がいくつかある。前者に関しては単に押井守の趣向が反映されている部分が大きい。なお、劇中に数々登場する企業名に関しては、明確なモデルが存在したとしても、その多くが実名の使用を避けている。だが、一部に例外もある。
実際の平成14年(2002年)になって公開された「WXIII」では年号が平成ではなく昭和のままと設定されている。
現実の世界よりもポケットサイズの携帯電話の普及が少し遅れていると設定されているのが特徴のひとつである。これは物語の大半が製作された当時に1990年代後半からの携帯電話の爆発的な普及を予見できなかったからであるが、携帯電話普及後に製作された「WXIII」でもこの設定は踏襲されている。時間軸上で最後期にあたる劇場版第二作目では一部で携帯電話を使用するシーンが存在するものの、車載電話やポケットベル、公衆電話が未だ主流のものとして描かれている。
一方で、パソコンを主としたインターネットを巡る状況に関しては、実際の2000年代と同程度のレベルにまで発展していると設定されている。[2]厳密にはこの設定が考案された当時(コミック版終盤から「WXIII」制作準備中にかけての1990年代中〜後期)には世のブロードバンド環境は未だ整っておらず、少し先を見据えた状況として設定されていたのだが、本編の公開が数年に渡って遅れた為に、結果的に現実の世の中が追いついてしまうという格好となった。
外国為替
[編集] レイバー
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個別のレイバーの詳細については、機動警察パトレイバーの登場メカを参照。
本作品におけるレイバーとは、人間が操縦する「多足歩行型作業機械」ロボットの事。正式名称を「多足歩行式大型マニピュレーター」という(旧OVAでは「汎用人間型作業機械」、TVシリーズでは「作業用に開発されたロボットの総称」と紹介されている)。作品世界において最初に登場した「多足歩行型大型マニピュレーター」の名称(商標)が「レイバー90」であり、当初篠原重工が商標を所有していたが、それを手放した後はこれらの作業機械に対する一般名称として(ユンボやホッチキス、マジックのように)普及したとされる。その後は様々な形態のレイバーが誕生し、水中専用の物などにも目を向ければ、必ずしも多足歩行システムを有している物だけに限らなくなっている。また、装輪タイプのレイバーも存在し、多足歩行モード以外に一般公道を本来の「車」に近いかたちで走行可能な物も増えつつある。FX
その源流は漫画版において城南工大(特撮等によく登場する城南大学のもじりと思われる)の古柳教室で研究されていた「多足歩行機械の制御」にあるとされている。他にもこの教室はレイバー開発の中心部に係わる人間を多く輩出している。
作中で登場するレイバーは、主に土木建築機械の延長線上として扱われる(『戦闘メカ ザブングル』のウォーカーマシンにコンセプトが近い。「企画ごっこ」で本作の原型がスタートした時点ではザブングルが放映中で、何らかの影響があったと思われる)。法的には「特種車両」とされており、機体そのものも「各車」などと車両に準じて呼称される。そのため、原則的にレイバーには自動車のナンバープレートが取り付けられており、その操縦には多脚制御機免許が必要となる。しかし、その破壊力が犯罪に向かった時には既存の警察力では対抗し得ないために作品の主人公が搭乗するパトロールレイバー、パトレイバーが活躍するのである。
CFD
このレイバーは『鉄人28号』を初めとした既存の巨大ロボット物アニメ・漫画のロボット達とは違い、ビーム兵器を持つ訳でもなく(一機例外があるが)、空を飛行できる訳でもない(コミック版・TV版・後期OVA版においてライバルとして登場するレイバー・グリフォンは非常に短時間ながら空を飛ぶが、これはあくまで例外として扱われている)。このようなそれまでの「兵器」としてのロボットではなく、「日常生活に溶け込んだロボット」と言うのが製作側のコンセプトであった。これらについては「ミニパト」の第2話で詳しく説明がされている。もっとも作品内でのロボットの位置づけこそ日用品であっても、物語の中では結局格闘戦が山場になることが多く、その点では巨大ロボット物アニメ・漫画の伝統に縛られていた。
現実的に言えば、そのような土木機械を人型ロボット、それも二足歩行が主流となることへの必然性には疑問の声もあり、人型ロボット活劇を前提としたこじつけの作品企画である感は否めない(他作品の人型ロボットが戦闘兵器の戦力的主流となる合理性も疑問である)。が、ロボット物アニメ・漫画で生活観の味付けが行われた作品は、2008年現在、この作品群が群を抜いて最も色濃いとは言えるだろう。
くりっく365
多足歩行ではないが、キャタピラ走行で高所作業用のマニピュレーターを持つ作業機械は、1990年代にはすでに登場している。
逆に、マニピュレーターはもたないが、多脚歩行を行う土木作業機械は北欧において既に実用化されている。これは車輪や履帯では進入不可能な山岳地帯・林間での作業を行うために開発されたものである。ただし高度な姿勢制御プログラム等が組み込まれている訳ではなく、ある程度決められた足の上下運動により前進・後退・旋回等の動作を行うもので、劇中に登場するレイバーには程遠い。
現実の昨今はショベルカーなどの土木作業重機を使用したATMやキャッシュディスペンサーへの強盗襲撃事件がいくつか発生しているが、レイバーによるこれらと似たような犯罪もかつて作中で描かれていた。
ちなみに、本作品では本体にコクピットを持たない無人機であったとしても、有線/無線を介して操縦者の存在が外部にある場合は『レイバー』と呼ばれる。一方でプログラム等によって半自律的に稼動するものは基本的に『ロボット』としている。
日経225
[編集] 特車二課
「警視庁警備部特科(特殊)車両二課」が正式名称であるが、通称「特車二課」と呼ばれる。物語の中核となる組織であり、主人公、泉野明を始めとするキャラクター達が勤務している部署でもある。コミックス版の説明によれば、当初は特科車両隊内の一中隊として「特機部隊」(中隊)が存在し、それが二個小隊体制になるにあたって特科車両隊から独立し、従来の特科車両隊を「特車一課」、レイバー隊を「特車二課」とするという説明がある。
(なお時期により「特殊車両二課」と「特科車両二課」の表記・呼称が混在している。本来は特車一課である実際の特車隊の正式名称は「警視庁警備部警備第一課 特科車両隊」であるので「特殊車両二課」は間違いである。こういった表記の混乱は作品中に散見され、メディアミックスによって各作品での細部の統一が容易ではなかったことが分かる)国家的大規模事業「バビロンプロジェクト」により急激に普及した多足歩行式作業機械「レイバー」による犯罪に対抗するため創設された特機部隊を、レイバー犯罪の凶悪・多発化に対抗すべく強化再編されたのがこの特車二課である。現在第一小隊、第二小隊の2部隊による運用となっており、第一小隊の小隊長は南雲しのぶ警部補、第二小隊の小隊長は後藤喜一警部補である。なお、中隊以上の連隊編成がなされておらず、いきなりその上には課長がいる(しかし存在感は薄い)。OVA版は祖父江課長が初代で、その後は福島課長である。TV版においては放映当初から福島課長であるが、先代課長として祖父江が登場するエピソードが有る。
特車二課の棟屋は陸の孤島と言ってよい13号埋立地(1988年当時のお台場のイメージで、埋め立て作業が終わって養生中の埋立地)・第1期OVA版では城南島の突端にある実在しない埋立地に建てられており、小隊の隊員達及び整備班の人間が勤務している。休憩時間には釣りや空き地に作った畑の手入れ、私物のオートバイで飲食物の買出しを行うなど、のどかな風景が描かれている。
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